2011年8月16日(火)「しんぶん赤旗」
被害者援護法制定を
全国空襲連が1周年の集い
全国空襲被害者連絡協議会(全国空襲連)は14日、東京都墨田区内で、結成1周年のつどいを開き、約290人が参加しました。
名古屋空襲の被害者・杉山千佐子さん(全国空襲連名誉顧問)が開会あいさつ。戦時災害援護法をつくらせるため国会に働きかけ続けてきた95年の生涯を振り返りつつ、「ケロイドや手足のけがなど、空襲被害者は、今も『地獄』が続いている。でも昨年、全国の被害者が立ち上がって、この会ができた。援護法制定へ、みんなで頑張ろう」とよびかけました。
全国空襲連の足立史郎事務局長は、昨年8月14日の結成以来、個人・団体会員数が約1・7倍となり、沖縄や九州、千葉などに拠点ができるなど、運動が大きく広がっていることを報告。「人間としての尊厳の回復と真の民主国家の建設を」と、空襲被害者等援護法の制定、被害の全国調査、追悼碑建立と記念館設置を国に求めていくことをよびかけました。
今年6月に設立された空襲被害者等援護法を実現する議員連盟の首藤信彦会長(民主)が、来年の通常国会提案へ向けて援護法案を準備中である、とのべました。
日本共産党の笠井亮衆院議員や民主、社民両党国会議員が激励あいさつしました。
■関連キーワード