2011年8月13日(土)「しんぶん赤旗」
「安全後回しの解雇」
日航不当解雇撤回裁判の原告ら 新宿駅前で宣伝
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日本航空機123便御巣鷹事故から26年となった12日夕方、日航に解雇撤回を求め裁判をたたかうパイロットと客室乗務員の原告団と国民支援共闘会議は、東京のJR新宿駅前で、空の安全を脅かす解雇の撤回を求め、120人以上が参加する大宣伝を行いました。
宣伝カーから、原告のひとりで機長の酒井孝信・航空安全推進会議議長が「御巣鷹事故では520人の尊い命が犠牲となった。事故調査には疑問が残っている」と指摘し、再発防止のための再調査の必要性を訴えました。
客室乗務員の内田妙子原告団長は、「遺族の悲しみは今も消えない。日航は事故後、『絶対安全』を目指したはずが、安全を後回しにして必要性のない解雇をおこなった。労働者を職場に戻すべきだ」と強調しました。
支援共闘から、全労連、全労協、新日本婦人の会、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)、航空労組連絡会の代表が安全最優先と解雇撤回を訴えました。
「パイロットになりたい。日航にあこがれています」という男性(20)は、原告から日航がパイロットを解雇し、新規採用していないと聞きました。「安全第一は大切ですよね」と話していました。
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