2011年8月13日(土)「しんぶん赤旗」

日航機墜落26年 遺族ら追悼登山

「安全第一」 願い込め


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(写真)犠牲者を悼み、空の安全を願ってシャボン玉を飛ばす子どもたち=12日、群馬県上野村

 1985年、乗員乗客520人が犠牲となった日本航空123便ジャンボ機墜落事故から26年の12日、事故現場の群馬県上野村の御巣鷹の尾根には、早朝から多くの遺族らが追悼登山をしました。日航によると、午後4時現在で79家族287人が登山しました。

 うっそうと茂る木々の中に立ち並ぶ墓標。遺族らは、草をむしって水で墓標を洗い、花や線香をそなえていました。故人が好きだったビールをかける遺族らの姿もありました。

 機体が激突した斜面に立つ「昇魂之碑」の前で子どもたちがシャボン玉を飛ばし、遺族らは航空の安全を願う「安全の鐘」を鳴らしました。

 高崎アコーディオンサークルのメンバーは、事故で亡くなった歌手の坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」などを遺族とともに合唱しました。

 夫(当時33)を亡くした兵庫県明石市の女性(56)は、長女(29)、長男(25)とともに毎年登山しています。夫は出張先のイランから帰国し、家族が待つ自宅へ帰るはずでした。

 「優しくて、私がやきもちをやくくらい周りの人に『いい人だった』と言われる人でした。航空の安全は大前提です。その思いはみなさん同じです」





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