2011年8月12日(金)「しんぶん赤旗」

民間戦争被害者救済を

沖縄 国家補償求め全国集会


 太平洋戦争中、空襲や艦砲射撃など戦争被害に遭った民間人やその遺族を救済するための新法制定に向け全国各地で活動している全国空襲被害者連絡協議会(全国空襲連)は11日、「民間戦争被害者の差別なき国家補償を求める沖縄交流集会」を那覇市内で開きました。「沖縄10・10大空襲・砲弾等被害者の会(沖縄民間戦争被害者の会)」との共催。全国集会の開催は初めてです。

 集会には東京大空襲訴訟の原告団・弁護団をはじめ、全国の戦争・空襲被害者らが集結。「憲法で保障された法の下の平等にもとづき、すべての戦争被害者を救済・補償する新補償法成立のための運動を全国的に広げていこう」と決意を固め合いました。

 沖縄民間戦争被害者の会の瑞慶山(ずけやま)茂顧問弁護団長が、国内で唯一地上戦が行われた沖縄戦について報告。「一般民間住民戦死者のうち3万8754人が戦傷病者戦没者遺族等援護法の適用除外とされた。疎開船撃沈、戦争マラリア、一家全滅、戦争孤児などを含めると10万人近い死者・負傷者が無補償のまま放置され謝罪もない」と告発しました。

 東京大空襲訴訟の意義と到達点について中山武敏、黒岩哲彦両弁護士が、全国空襲連の活動について足立史郎事務局長が報告。日本共産党から玉城ノブ子、前田政明、渡久地修、西銘純恵の各県議と真栄里保県議予定候補が参加しました。





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