2011年8月12日(金)「しんぶん赤旗」

がれき処理法案可決

山下氏 国の責任強調

参院復興特


写真

(写真)質問する山下芳生議員=11日、参院復興特別委

 東日本大震災で大量に発生したガレキの処理を国の責任で進める法案が11日、参院震災復興特別委員会で採決され、全会一致で可決されました。

 採決に先立つ質疑で日本共産党の山下芳生議員は、ガレキ処理を迅速化するために、(1)中間処理施設、最終処分場を新設する(2)広域処理で他県の施設を活用する―という二つの方策について質問。受け入れ側の自治体、住民の理解と協力を得るためには、「有害物質や放射性物質の測定は県まかせにせず国の責任で行い、専門家による評価や自治体間協定など安全性に最大限の措置を講じるべきだ」と求めました。

 江田五月環境相は「受け入れ自治体の理解が必要。しっかりとモニタリングして、心配ないということを確認し、ご理解いただく努力をしていく」と答弁しました。

 山下氏は、一人親方のダンプ運転手に1日2万8000円から4万円しか支払われないなど、ガレキ処理事業の低単価発注、大手企業への一括発注が起きている事例を紹介。法案に盛り込まれた、国が策定する指針について(1)積算単価の公表(2)元請けが外注に出した場合、下請け、末端業者に支払われた金額の報告義務―などを盛り込むよう提起しました。

 江田環境相は「ご指摘の点もふまえ、適正で実効性のある指針を策定したい」と答弁。法案提出者の谷公一議員は「可能な限り地元企業への発注を考慮して適切に進めることが必要である」と答えました。





■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp