2011年8月10日(水)「しんぶん赤旗」
「エアコン設置を促す」
被災者入居公的住宅
塩川氏の要求に政府
|
居住条件の改善直ちに
日本共産党の塩川鉄也議員は9日の衆院総務委員会で、被災者が入居している公的住宅に速やかにエアコンを設置するよう求めました。片山善博総務相は、「被災地支援連絡会議の場で、(公営住宅のエアコン設置問題を)取り上げる」と述べ、設置を促す考えを示しました。
仮設住宅は、災害救助法にもとづき国庫負担でエアコンが設置されますが、公的住宅では仮設住宅扱いの手続きが必要なため設置が遅れています。
塩川氏は公的住宅への被災者の入居、仮設扱い、エアコン設置の状況を質問(表)。各省は「国家公務員宿舎へのエアコン設置の費用は国庫負担の対象となることを周知している」(財務省)、「雇用促進住宅については、災害救助法とは別に雇用・能力開発機構がエアコンを設置するよう7月25日付で通知した」(厚労省)、「関係都道府県に(UR賃貸住宅・公営住宅を)仮設住宅として借り上げるよう依頼している」(国土交通省)などと答え、迅速に対応することを約束しました。
塩川氏は、住生活基本法でも、お年寄りや被災者など住宅困窮者の居住の安定確保を掲げていることを指摘。「“仮設扱い待ち”にならず、被災者の居住の条件を改善するため、国や自治体、公的機関が直ちにエアコン設置を行うべきだ」と強調しました。
|
■関連キーワード