2011年8月9日(火)「しんぶん赤旗」
土壌放射能 高濃度地点が混在
首都圏132カ所 市民団体の測定
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市民団体「放射能防御プロジェクト」が8日、首都圏などの132カ所で土壌の放射能の検査を行った結果を国会内で発表しました。
この活動は市民が5月中旬からインターネットで呼びかけたものです。回収した土を民間の専門検査機関に依頼して精密測定しました。茨城、埼玉、千葉各県や東京都東部地域の植え込みや庭で土壌1キログラム中のセシウム134、セシウム137の合計で500ベクレルから7000ベクレル以上という高濃度の土壌汚染が多数あることが明らかになりました。埼玉県では1万4140ベクレルという地点もありました。
同プロジェクト事務局の平野ももこさんは「首都圏全体で、汚染がひどい場所とそうでない場所が混在している」と指摘。都内でも高汚染の砂が道路わきに積もって6万ベクレルという局所的な地点があることなどを報告しました。
同席した紀藤正樹弁護士は「この検査結果をもとに国、自治体に対して、詳細な土壌調査をすること、除染など住民を放射能による健康被害から守るように要望したい」とのべました。
会見に参加した横浜市の母親は「どこがどれだけ汚染されているのかわからないので、子どもを遊ばせていいのか不安です。国や自治体は正確な調査をして安全対策をしっかりやってほしい」と話していました。
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