2011年8月6日(土)「しんぶん赤旗」
除染の放射性廃棄物保管
米軍佐世保基地に抗議を
原水協など
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在日米軍が東日本大震災支援として東北地方に出動した際、福島原発事故の影響に伴って出た低レベル放射性廃棄物が米軍佐世保基地(長崎県佐世保市)に持ち込まれ保管されていることが分かり、佐世保原水協と佐世保市平和委員会は5日、市に抗議するよう申し入れました。
米軍は「トモダチ作戦」で活動した航空機などを除染した際に使用した布などの廃棄物について、日本側に処分を求めているといいます。
申し入れでは(1)真相究明と情報公開(2)放射性廃棄物をただちに処理(3)米軍と日本政府に佐世保市として抗議する―の3点を要求しました。
日本共産党の山下千秋佐世保市議(佐世保原水協理事長)は、放射性廃棄物が持ち込まれたことに強く抗議しました。
平和委の篠崎義彦会長が「なぜ佐世保なのか」とただすと、市側は「分からない部分が多い。調査して回答する」とのべました。
外務省は「持ち込まれた放射性廃棄物は適切に保管、適切に処理する」としていますが、福島でも除染後の処理が大きな問題になっています。
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