2011年8月5日(金)「しんぶん赤旗」
横浜市で育鵬社の教科書採択
市民団体など抗議
市民650人が傍聴
横浜市教育委員会は4日、市立中学校と中高一貫校など149校の中学生が2012年度から4年間使う歴史と公民の教科書採択で、侵略戦争美化・憲法敵視の育鵬社版を選びました。6委員中4委員の賛成多数でした。市教委の議論では、育鵬社の図版盗用疑惑などはまったく触れられませんでした。
同市は4年間で約10万5000人の生徒が使う教科書を選ぶ全国最大の採択区。市民約650人が傍聴につめかけました。「横浜教科書採択連絡会」などを含む傍聴者有志は、日本の侵略戦争を正当化する教科書は、子どもたちの国際感覚を養う上で問題だとする抗議声明を発表し、「市民の声に耳を傾け、採択をやり直す」ことを強く要求しました。
日本共産党横浜市議団(大貫憲夫団長)は、盗用疑惑が浮上しているにもかかわらず採択したことを批判。「採択は実質的に無効であり、やり直しを求める」声明を発表しました。
横浜市では09年、18行政区中8区で、侵略戦争を美化する自由社版を採択しました。今回は全市1区に採択方法が変更されました。市教委には、自由社や育鵬社の教科書不採択を求める署名約11万人分が提出されていました。
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