2011年8月4日(木)「しんぶん赤旗」
大阪児童水死
プール監視員0人
共産党泉南市議団が対策要求
大阪府泉南市立砂川小学校の一般開放プールで同小1年生が水死した問題で、日本共産党市議団は3日、向井通彦市長に対し、事故調査の徹底究明と安全への万全の対策を求める要望書を提出しました。
事故は7月31日におきました。市教育員会は1日、「監視を受託した業者が契約では8人の監視員を配置することになっているが、当日は6人しかおらず現場を監視していたのは1人だけ」とのべていました。しかし、3日には「業者は現場に1人もいなかった」と発表。同席した業者も、長年にわたって予算不足で人員配置ができず、市教委に要望したが聞き入れてもらえなかったとのべました。
7月21日から31日までの11日間で、同小を含め一般開放されたプールのべ37カ所のうち、32カ所で監視員が欠員していたことも明らかになりました。
党市議団は5年前の埼玉県ふじみ野市の市営プール児童死亡事故のさい、市に対して“ムダな公共事業の借金で教育予算を削減し、プール開放事業も例外ではない。このままでは事故が起きる。業者委託でなく、市が責任を持って運営すべきだ”と求めていました。市は受け入れず、そのまま業者委託を続けてきました。