2011年8月3日(水)「しんぶん赤旗」

がれき処理 国補助金支払い早く

衆院復興特委 高橋議員が迫る


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(写真)質問する高橋議員=2日、衆院復興特別委

 日本共産党の高橋ちづ子議員は2日の衆院復興特別委員会で、被災地のがれき処理をめぐって国の補助金の早期支払いと全額補助を求めました。

 高橋氏は、政府ががれき処理を全額国庫補助で対応するとの方針を3月に示しながら、実際には自治体負担、あるいは一時立て替えという仕組みだったと批判。しかも、第1次補正予算のがれき処理事業の交付決定は4自治体・208億円にとどまり、その背景には煩雑な事務処理があることを指摘しました。政府が支払わない一方、「給与も機械のリース代もまってくれない。油代も現金払い」と4カ月もただ働きの業者の声を示して、「せっかく再起をめざす業者がなえてしまう」「大臣の英断で支払え」と迫りました。

 江田五月環境相は「手続きの最大限の簡素化をする」との答弁にとどまりました。

 高橋氏が、仮置き場となった農地の復旧について補助せよと求めたのに対し、鹿野道彦農水相は、現在の事業でできることを明らかにしました。

 また、高橋氏は、7月末の新潟や福島の豪雨災害について早期の激甚災害指定や原発事故の避難者がまた被災するなどの実情を考慮して特例措置を適用するよう要求。平野達男復興担当相は「被害の確認を待って判断したい。しっかり対応をしていきたい」と述べました。





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