2011年7月31日(日)「しんぶん赤旗」
被災地の私学支援を
宮本氏 二重債務の解消迫る
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日本共産党の宮本岳志議員は27日の衆院文部科学委員会で、被災地の学校の早期再建に向けて私学における二重ローンの解消などを迫りました。
宮本氏は、同じ場所・建物での「原形復旧」でないと国の災害復旧としての予算措置を受けられないことが、津波被害を受けた学校の再建への障害になっていると指摘しました。高木義明文科相は「3次補正予算で検討したい」と答えました。
宮本氏は、私学が抱える二重ローンの実態について、視察したある私立高校では、地盤沈下で校舎が使えなくなったのに加え、震災前の校舎整備で6300万円の借金が残り、今後、再建も含めて約10億円が必要となっていると紹介。文科省所管の私学事業団からの既存の借り入れも含めた私立学校への対応を求め、「中小業者や農水業者について債務免除も含め二重ローンの解消策が議論されているが、私立学校にも対策が必要だ」と強調しました。
高木義明文科相は「政府全体として期待に応えられるものは何か検討されるべきだ」と述べました。
また宮本氏は、福島県内で毎時1マイクロシーベルト以上の学校で行っている校庭の表土の除去について、完了した学校が3分の1に満たないことを指摘。作業員が足りないなら配置したり、最終処分場所は国が責任をもつなど自治体が直面する障害を解決するよう求めました。