2011年7月31日(日)「しんぶん赤旗」
原発のない社会を
大阪府民集会 各地の運動と連帯
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「原発のない社会をめざそう」と熱のこもった3000人のかけ声が30日、大阪市北区のオフィス街に響きました。
幅広い個人や団体でつくる「原発ゼロの会(原発なくし、自然エネルギーを推進する大阪連絡会)準備会」が呼びかけた府民集会です。色とりどりの横断幕やデコレーションを掲げ、「原発ゼロ」コールで約2キロをパレードしました。
集会では、同会呼びかけ人の一人の金谷邦夫・「大阪から公害をなくす会」会長がエネルギー政策の転換を訴えました。福島第1原発事故で「原発の重大な危険性が明らかになった」と指摘し、活断層が集中する立地を無視してきた歴代政権を批判。「子どもたちに原発や核燃料廃棄物を押し付けることはできない」と決起を呼びかけました。
福島県出身で9カ月の長女を育てる女性(33)=吹田市=は涙ながらに「きれいな故郷を取り戻すため、原発をなくすまでがんばりたい」。福井県から参加した奥出春行・原発問題住民運動福井連絡会代表委員は、県内に15基もの原発が密集する現状や老朽化の問題を告発しました。
各分野から発言し、青年は原発問題を学ぶことで危険性を初めて知ったと述べました。
日本共産党の宮本岳志衆院議員が駆け付けあいさつしました。
集会には岸和田市の野口聖市長がメッセージを寄せました。
集会に初めて参加した男性(23)=大阪市天王寺区=は「原発事故で初めて危険性を知った。国は『撤退する』と言ってほしい」と語りました。