2011年7月30日(土)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 知人の紹介で、ある人から放射線を測る道具をお借りできました。いわゆる「ガイガーカウンター」です▼ドイツのガイガーとミュラーが1928年に開発した測定器は、2人の頭文字をとってGM計数管ともよばれます。借りてきたのは小型です。調べてみると、信頼度が高いというので、世界中で広く使われている機種でした▼アルファ線、ベータ線、ガンマ線を測れます。地面に放射性物質があるとすれば、そこから出るアルファ線は空中で3・7センチほどしか飛びません。ベータ線は、ストロンチウム90から出る場合に最大1・4メートル。というわけで、もっぱら空中の線量を調べる機種は、ガンマ線だけを測ります▼お借りした測定器は、地面や物体の線量の調査に、より適しているようです。ちなみに、空中をあまり飛ばないアルファ線やベータ線ですが、それらを出す放射性物質が人体に入ると怖い。アルファ線なら、人体内で走るわずか30分の1ミリぐらいの間にエネルギーを集中して使い果たし、周りの細胞を傷つけるそうです▼地元の市は、学校や保育園、公園で線量を測り市民に知らせています。各地で、日本共産党支部の測定運動も始まっています。本紙は、群馬県伊勢崎市の境支部が公園の砂場、遊具や枯れ草置き場を調べたようすを報じていました。「定期に測ってほしい」との、住民の声も紹介していました▼さて、せっかくお借りした測定器です。どう使いこなし、活用するか。党支部や町内の人たちと、相談してみたい。





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