2011年7月29日(金)「しんぶん赤旗」
侵略戦争美化の「つくる会」系教科書
都教委が採択
東京都教育委員会は28日、2012〜15年度に都立中学校などで使用する歴史・公民教科書に、日本の侵略戦争を美化する「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版、自由社版を採択しました。
都立中学校、中等教育学校(前期課程)、聴覚障害・肢体不自由・病弱の特別支援学校中学部の歴史教科書は「日本教育再生機構」(「つくる会」から分裂)の育鵬社版、公民教科書は都立中・中等教育学校が育鵬社版、特別支援学校が「つくる会」の自由社版を採択しました。
育鵬社版も自由社版も、歴史教科書は日本の侵略戦争を「自存自衛」「アジア解放の戦争」と美化。公民教科書は国民の自由と権利を抑圧した大日本帝国憲法を評価し、原発推進の立場を露骨に表明しています。
さらに他社版の歴史教科書から年表などを盗用していた疑惑が発覚し、自由社は盗用の事実を認め謝罪しています。
この日、50人余が傍聴を求め20人が傍聴しました。新宿区の男性(50)は「戦争を正しかったとする特異な歴史観の教科書を、内容を全く論議しないで採択するのはおかしい」と語りました。傍聴者らは委員会終了後、都教委に「つくる会」系教科書の採択を撤回するよう要請しました。