2011年7月28日(木)「しんぶん赤旗」
被災者の考え基本に
震災復興 佐々木氏が主張
衆院委
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衆院財務金融委員会は27日、東日本大震災復興構想会議の五百旗頭(いおきべ)真議長、飯尾潤検討部会長を参考人として招致して質疑を行いました。
日本共産党の佐々木憲昭議員は、五百旗頭氏が復興構想会議の初会合で、「(原発事故は)あまりにも大きな問題だから扱わない」「16年前の(阪神・淡路大震災の)被災がかわいく見える」などと発言し、大きな批判をあびたことへの認識をただしました。五百旗頭氏は「議論を経て(原発事故を)しっかり受け止めなければならないとなった」「『かわいく』というのは感心しない表現だった」と述べました。
さらに佐々木氏が、原発事故は他の事故とは比べものにならない「異質の危険」を持っているとただしたのに対し、飯尾部会長は「重大な問題だが、すぐに手をつけられないということで(構想会議では)まとめるにいたらなかった。これからしっかり議論していくべきだ」と述べました。
被災地復興のあり方について、佐々木氏は「上からの押し付けではなく、地域の特徴、住民の考えを基本において計画を立てていくべきだ」と指摘。漁業への企業参入を認める「水産特区構想」についても、「漁民の意向を基本に据えなければ、復興の原動力も生まれない」として押し付けをやめるよう強調しました。
五百旗頭氏は「地場の漁業の復旧を支えると同時に、外からも新しい活力をいれてやることも可能にする必要がある」と述べました。
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