2011年7月28日(木)「しんぶん赤旗」
被災地のバス支援拡充
高橋議員の質問実る
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被災地で仮設住宅と病院や商店街を結ぶ公共交通の確保が切実な課題となるなか、被災地のコミュニティーバスに対する特別の支援が行われることが27日までに明らかになりました。日本共産党の高橋ちづ子議員が4月30日の衆院災害対策特別委員会で、現行の助成措置では活用しにくいとして改善を求めていたものです。
国交省が今年度から取り組んでいる「地域公共交通確保維持改善事業」について、被災地の実態に即した運用などを行うものです。
岩手、宮城、福島の3県については、自治体をまたがって運行される地域間輸送の場合、地方バス路線に対する補助について、「1日あたり輸送量15人以上」の要件が外されます。これまで対象となっていなかった鉄道の振り替え輸送や、バス車両の購入費(中古車も含む)も補助の対象となります。
同じ市町村内を結ぶ地域内輸送では、3県の沿岸37市町村について、補助対象外だった無償運行も対象とします。一地域の補助額上限が2000万円から3500万円に引き上げられます。
補助自治体や関係交通事業者で構成する地域協議会による計画策定の手続きも免除するなど、緊急に整備が必要な公共交通路線を迅速に確保できるよう手続き面でも緩和措置がとられます。
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