2011年7月26日(火)「しんぶん赤旗」

追い出し屋規制法案成立を

弁護士ら集会


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(写真)発言する穀田衆院議員と対策会議の増田弁護士(左から2人目)=25日

 家賃の滞納を理由にした威圧的暴力的な取り立てなどを規制する「追い出し屋規制法案」を今通常国会で成立させようと25日、全国追い出し屋対策会議主催の集会が参議院議員会館内で行われ、各地の追い出し屋被害者や弁護士らが集まりました。社会問題化した追い出し屋をめぐっては、規制法案が2010年4月に参議院で全会一致で可決。その後、衆議院では実質的な審議がされておらず、成立の見通しが立っていません。

 対策会議代表幹事の増田尚弁護士は「被害は今も起きている。速やかに審議して、今国会会期中の8月末までに成立を」と訴えました。

 大阪市の女性(50)は2年前に受けた追い出し屋からの被害体験を報告しました。

 当時、女性は体調不良から働くことができず、マンションの家賃2カ月を滞納。管理会社からの執拗(しつよう)な電話と玄関ドアへの威圧的な張り紙のいやがらせを受けました。さらには、早朝5時にドアチェーンを切って管理会社社員が玄関に侵入してきた経験を報告し「今でも家の電気を消すのが怖い。一日も早く規制法をつくり、被害をなくして」と訴えました。

 集会には、日本共産党の穀田恵二国対委員長のほか民主党国会議員の秘書らが参加しました。

 穀田氏は「この法案が持つ家賃滞納者のデータベース化という欠陥については修正案を出し、各党に審議を働きかけています。被害の実態を多くの議員に知らせていただき、共に前に進めていきたい」とあいさつしました。





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