2011年7月26日(火)「しんぶん赤旗」
側溝など 高い放射線量
共産党都議団 都内東部364カ所を調査
|
日本共産党東京都議団は25日、都内東部地域の足立、葛飾、江戸川の3区で実施した放射線量調査結果を発表しました。同じ区域でも公園の中央部では放射線量が低いものの、植え込みや側溝などは場所によって数値が高い「ホットスポット」があることがわかりました。
測定調査は4〜16日にかけて専門家の協力を得て実施。5月におこなった都内全域での測定の結果、比較的高い放射線量が測定された足立区、葛飾区、江戸川区について、地上1メートルおよび5センチメートルの地表面で159地点、延べ364カ所の空中放射線量を測定しました。
毎時0・26マイクロシーベルトを超えた箇所は地上1メートルの室外で22カ所、地上5センチメートルでは90カ所ありました。
最も高い放射線量は葛飾区新宿の団地内街路の地表面で毎時1・87マイクロシーベルトでした。
共産党都議団は同日、放射線量の高いホットスポットを検出し、除染対策を速やかにおこなうなど放射能対策の抜本的拡充を石原慎太郎知事宛てに申し入れました。
申し入れ書は、放射能測定について、▽測定調査を抜本的に拡充する▽区市町村と協力し、学校や幼稚園、保育園、公園など子どもたちの生活環境を重点的に測定し、除染を講じる―よう求めています。
福祉保健局の杉村栄一局長は「調査結果も含めて、申し入れの趣旨について所轄部に伝えたい。区市町村から都に協力要請があれば、できるだけ支援したい」と答えました。