2011年7月25日(月)「しんぶん赤旗」
政治全体の変革が必要
NHK討論で穀田氏 再生可能エネ法案で修正案
日本共産党の穀田恵二国会対策委員長は24日、NHK日曜討論で延長国会の焦点について各党国対責任者と意見を交わしました。この中で、再生可能エネルギー買い取り法案について「政府の法案の問題点は(買い取り価格を)電気料金に上乗せすることだ」と指摘し、共産党としてそこを変える修正案を出すことを明らかにしました。
穀田氏は、同法案の背景には導入を求める国民世論があると述べるとともに、共産党は2004年の参院選挙で提唱をしていることを紹介しました。同時に、原発推進に使われている3500億円に上る電源開発促進税を利用すれば、電気料金に上乗せしないで買い取りが可能であると強調。この5年間で原子力対策関係に2兆円がつぎ込まれた一方で、自然エネルギー関連は6500億円に抑えられていることを指摘し、「そういうところでの転換が必要だ」と語りました。
また、東電福島第1原発事故の賠償支援の枠組みを定める原子力損害賠償支援機構法案に対しては、政府が天井知らずに資金援助する仕組みになっているとし、「東電を救済するもので反対だ」と表明。東電に全資産を提供させた上で「原子力発電(事業者)、メーカー、メガバンク、電気事業連合会などにしっかり負担してもらうことが必要だ」と述べ、「国の責任はそういうところにきっちり責任を持たせること、東電に全面賠償させることだ」と強調しました。
最後に、菅直人首相の“退陣3条件”について問われた穀田氏は「脱原発の発言を行いながら『個人的見解だ』と言う首相に総理の資格はない。同時に原発推進では自民党も変わりない。政治全体を変えることが重要だ」と力説しました。(詳報)