2011年7月23日(土)「しんぶん赤旗」

8月3日から原水爆禁止世界大会

広島・長崎両市長参加へ


 8月3日から始まる原水爆禁止2011年世界大会に、広島、長崎両市の市長が参加し、発言することが22日までに決まりました。

 両市長は世界大会に期待するメッセージを寄せています。

 広島市の松井一実(かずみ)市長は3日の世界大会・国際会議の開会総会で発言します。松井市長は、151カ国・地域の4803都市(7月1日現在)が加盟する平和市長会議の会長。平和市長会議は「核兵器禁止条約に向けた実質的交渉の即時開始」を求め、署名活動にとりくんでいます。

 松井市長はメッセージで、被爆者が高齢化するなか、被爆体験や平和への思いを次世代の人々が共有し、世界に広げることが核兵器廃絶につながると指摘。2020年までの核兵器廃絶をめざす平和市長会議の「2020ビジョン」を紹介しています。「人類の未来のため、そして世界恒久平和の実現に向け共に力を尽くし行動して下さることを心から期待しています」とのべています。

 長崎市の田上富久市長は7日の世界大会・長崎の開会総会で発言します。田上市長は、国内の非核宣言自治体協議会の会長。自治体合併を受けて各地で再宣言の動きが広がり、非核宣言自治体数は1540(同協議会調べ、うち協議会会員は275=7月1日現在)となっています。

 田上市長はメッセージで、昨年の核不拡散条約(NPT)再検討会議の最終合意文書が、国連の潘基文(パンギムン)事務総長の提案した核兵器禁止条約に言及しているとのべ、「唯一の被爆国である日本や各国政府が、『核兵器禁止条約』の締結に向けて交渉を開始するよう、私たち市民社会の側から力を合わせて世論を高めていかなければならないと考えております」と表明しています。





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