2011年7月20日(水)「しんぶん赤旗」
建屋内のクレーン 機能残っているか
衆院委 吉井議員がただす
福島第1
|
日本共産党の吉井英勝議員は、15日の衆院経済産業委員会で、07年の中越沖地震で東電の柏崎刈羽原発の建屋内クレーン1機が破損したことを指摘して、東電の福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の原子炉建屋内にある1〜6号機のクレーンと燃料取り換え機の状況をただしました。
天井クレーンと燃料取り換え機は、将来の燃料の取り出しなど事故の収束を進める上で重要な機器です。
原子力安全・保安院の寺坂信昭保安院長は1、3号機では大きく損傷していると推定されるとの考えを示しました。また、4号機は「落ちていることはないと思っているが、機能は確認できていない」と述べました。冷温停止状態にある5、6号機に関しても機能が維持されているか「確認できていない」と答えました。2号機については「一応健全な状態にあるのではないか」と述べました。
吉井氏は、「深刻なダメージを地震そのものによって受けているのではないか」と追及。寺坂院長は、使用済み燃料の取り出しについて、「非常に大切な中期的な課題として今後検討していく」と答えました。