2011年7月19日(火)「しんぶん赤旗」

「広島・長崎の火」20年 上野東照宮

平和の願い 歌に込め

東京でつどい


写真

(写真)原爆投下直後の様子を語る被爆者ら=18日、東京都千代田区

 「2011非核・平和をうたうつどい」(主催・同実行委員会)が18日、東京都の日比谷公会堂で開かれ、1700人が参加しました。「広島・長崎の火」が、1990年に上野東照宮(東京都台東区)の境内に灯(とも)されて今年で20年の節目の企画としておこなわれました。

 「広島・長崎の火」は、故・山本達雄氏が被爆した広島の焼け跡から故郷・福岡県星野村(現・八女市)に持ち帰った「原爆の火」と、長崎の原爆瓦から採火した「長崎の火」を合火して、燃やし続けられています。

 山本氏の半生を歌ったカンタータ「この灯を永遠に」の後、山本氏の息子・拓道氏と、八女市の三田村統之市長が「とわに、この火を灯し続けていく」と述べました。

 福島県農民連の代表が「原発をなくして」という訴え、都内に住む広島、長崎の被爆者らが、原爆で苦しみながら亡くなった人々の様子を語りました。

 東京大空襲犠牲者、沖縄戦の民間戦争被害者、中国残留日本孤児らが国の補償責任を追及するとともに、戦争をなくし、核兵器のない平和な世界をめざす思いを語りました。

 知人に誘われて参加した女性(21)は「原爆被爆者の証言は初めて聞きました。身にしみて(被爆者の)つらさを感じました。こういう機会を若い人にもっと広げて」と話しました。





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