2011年7月17日(日)「しんぶん赤旗」

公的保育守りたい


 「子どもたちが安心できる保育のために公的保育制度をこわさないで」。16日、公的保育の解体につながる「子ども・子育て新システム」実施に反対し現行保育制度の拡充を求める集会、宣伝が各地で行われました。

福岡で集会

 福岡県保育団体連絡会は、福岡市中央区で集会を開き、保育士、保護者ら約100人が参加。4歳の娘と参加した男性は「国・自治体に保育への責任を果たさせよう」と呼びかけ、保育士の女性は「子どもたちを置き去りにする『新システム』は許されません」と訴えました。

東京で宣伝

 東京都保育問題協議会は、東京・JR中野駅前で署名・宣伝行動。2歳と6歳の子どもが保育所に通っているという男性(39)=板橋区=は、「政府は『新システム』導入の理由として待機児問題の解決を挙げているけれど、『新システム』では解決されません。財源を増やして認可保育所を増やしてこそ、解決できます」と訴えました。

 2歳の長男と参加した女性(29)は「母親の立場から見ると、2人目、3人目を産んだとき、仕事と子育てをしながらさらに自分で保育園を探すなんて、到底、無理です」と強調しました。

 署名に応じた女性(55)は「娘が子を産んだときには、待機児問題もなく、安心して預けられる保育制度であってほしい」と話しました。





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