
2011年7月16日(土)「しんぶん赤旗」
日銀景気判断を批判
「被災地の実感とかい離」
佐々木議員
日本共産党の佐々木憲昭議員は13日の衆院財務金融委員会で、東日本大震災後の景気の現状について日本銀行の認識をただしました。
佐々木氏は、日銀が被災地の景気を「持ち直しの動きがみられる」と上方修正したことに関し、「実感からかけ離れている」と批判しました。山口広秀副総裁は「被災地の現状は非常に厳しい。(金融面でも)復興に向けて企業などの資金需要が出てきている状況ではない」との認識を示しました。
佐々木氏は、日銀の金融緩和策による潤沢な資金が中小企業や家計などに流れていないことが問題だと指摘。日銀の白川方明総裁は、大企業や金融機関の金余りを認めた上で「それが有効に使われるように、政府も民間も力を合わせる必要がある」と述べました。