2011年7月15日(金)「しんぶん赤旗」
期限と計画明示してこそ
「脱原発依存」発言 志位委員長が会見
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日本共産党の志位和夫委員長は14日、国会内で記者会見し、菅直人首相が「脱原発依存」を表明したことについて記者団から問われて、「速やかな撤退をはっきり決断すべきだ。そこに向けた期限とプログラムを明らかにしてこそ本気の提案といえる。それを強く求める」と述べました。
志位氏は、5月の党首会談で、原発からの期限を切った撤退を提起したさい、首相が原子力について、化石燃料、省エネ、自然エネルギーとあわせて、エネルギーの「4本柱」の一つに位置付けていたことからみれば、首相が「将来は原発がない社会を実現する」と述べたことそのものは「前向きな変化だ」と指摘。「ただ、看板は立てたが、それに向かう期限はどれくらいか、プログラムをどうするのかはいっさい語っていない」と強調しました。
その上で、首相が原発について「これまで考えていた安全確保という考え方だけでは律することができない技術だと痛感した」と述べたことに言及。日本共産党が原発撤退「提言」の中で、「現在の原発技術は、本質的に未完成で危険なものだ」と指摘していることに接近する認識を述べたものだと指摘し、「そうであるならば、『将来的には』つまり“いつの日か”という話ではないはずだ。速やかな撤退を決断し、そこに向けた期限とプログラムを明らかにするよう求めていきたい」と述べました。