2011年7月15日(金)「しんぶん赤旗」

“やらせ”で141人「賛成」

賛否逆転 世論「ねつ造」くっきり


 九州電力による“やらせ”メールで、国主催の「県民説明番組」(6月26日)に寄せられた再稼働への賛否が逆転していました。

 番組に寄せられた意見(メールとファクス)は賛成286件、反対163件でした。社内調査によると関連会社の社員ら141人が「賛成」の立場で投稿しており、これらの投稿がなければ反対が賛成を上回っていました。九電によって「再開賛成」の世論が「ねつ造」されたことになります。

 九電の“やらせ”は今回の「メール」に限りません。2005年、玄海原発へのプルサーマル発電をめぐる説明会や公開討論会では、動員された九電関連会社の社員が賛成の立場で発言。川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の3号機増設に向けた住民説明会(09年1月)では、関連会社の社名が入った作業着やスーツ姿の人で会場がいっぱいになり、入場できない人が多数でました。

 世論を操作、「ねつ造」しようとする体質が根深い九電の「調査」だけで終わらず、国、国会による真相究明、責任追及が焦点となります。





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