2011年7月12日(火)「しんぶん赤旗」
原発に未来はない
「七人委員会」がアピール
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核兵器廃絶をめざす「世界平和アピール七人委員会」は11日、東日本大震災から4カ月にあたり、東京都千代田区の日本外国特派員協会で記者会見し、「原発に未来はない。原発のない世界を考え、IAEA(国際原子力機関)の役割強化を訴える」と題したアピールを発表しました。
アピールは、福島原発事故が、被災者の「平和に生存する権利」を侵害している現実をあげ、「原発は将来の安定した安全なエネルギー源と位置付けることはできない」と指摘。「全世界の原子力発電所すべての廃止」を決定すべきだとの考えを述べたうえで、日本における廃止の順序や方法を提案しています。
小沼通二事務局長は、「原発事故は世界中、どこの国でも起こりうる。事故で家に帰れない、家族もばらばらになるなどという事態を繰り返してはならない」と、アピールに込めた思いを語りました。
世界平和アピール七人委員会は、日本国憲法の平和主義の立場から知識人7人が意見表明を行う会として、湯川秀樹氏、平塚らいてう氏らが参加し1955年に発足。現在は、武者小路公秀(大阪経済法科大学教授)、土山秀夫(長崎大学名誉教授)、大石芳野(写真家)、池田香代子(ドイツ文学翻訳家)、小沼通二(慶応大学名誉教授)、池内了(総合研究大学院大学理事)、辻井喬(詩人・作家)の各氏が委員となっています。
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