2011年7月8日(金)「しんぶん赤旗」

“やらせ”メールの九電

「社内調整した上でのもの」

本紙への否定回答も組織ぐるみか


 玄海原発をめぐる“やらせ”メール問題で、九州電力は6日の謝罪会見まで、マスメディアの取材に「一切しておりません」と否定してきましたが、このウソの回答も社内ぐるみだったことが7日、本紙の取材でわかりました。

 “やらせ”メールの事実関係について、本紙が6月30日に、九電広報担当者におこなった取材では「そのようなことを関係会社に依頼するようなことは一切しておりません」と、否定する回答をしていました。

 本紙は7日、改めてその広報担当者に取材。前回の虚偽回答について「私だけの見解ではなく、広報部としての見解でもなく、社内調整をした上で、お答えしたものだった」と説明。虚偽の回答は同社の関係部署との協議で決められていたことを認めました。

 九電広報担当者によると、他のマスメディアから同様の取材を受けたものの、その度に同様の虚偽回答をしてきたといいます。同社は6日になって、国会での日本共産党の笠井亮衆院議員の追及で事実を認めたものの、それまでの取材に社内方針としてシラを切り通そうとしたことになります。

 6日の謝罪会見で、真部利応社長は「(報道機関からの)問い合わせがどのようにあったのか聞いていない」としていますが、同社の隠ぺい体質も問われています。





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