2011年7月8日(金)「しんぶん赤旗」

二重ローン対策必要

石巻・塩釜 紙議員が漁師らと懇談


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(写真)漁業者から復興に向けた要望を聞く紙議員(右端)=7日、宮城県塩釜市の越ノ浦漁港

 東日本大震災で壊滅的被害を受けた宮城県の漁業の復興に向けた課題を調査するため、日本共産党の紙智子参院議員は7日、石巻、塩釜の両市を訪れ、連日がれきの撤去作業をしている漁師や、水産業関係者らと懇談しました。

 石巻市表浜地区で、カキ、ワカメなどの養殖を営む漁業者4人と懇談。男性(54)は、地盤沈下した岸壁のかさ上げを求め、「満潮の時、潮を見ながら仕事をしている。かさ上げしないと、海が元に戻っても漁師の生活は戻らない」と語りました。

 また、「新たな養殖、加工施設に多額の費用がいる」との訴えに、紙議員は「二重ローン対策として国が債務を買い取るなど、債務を凍結することが必要だ」と述べました。

 塩釜市の越ノ浦漁港では、がれき撤去作業の手を休めた漁師10人が紙議員を囲みました。「海中のがれき撤去はまだこれから」「ワカメの養殖を始める9月までに撤去したい」と口々に語り、がれき撤去費などを盛り込んだ2011年度1次補正予算に加え、更なる支援を求めました。

 須能邦雄・石巻魚市場社長、伊妻壯悦・石巻市漁協組合長、水産練り製品製造・販売会社「阿部善商店」(塩釜市)の阿部善久社長らと、1次補正予算などについて意見交換。塩釜市内では小野絹子市議が、須能社長らとの懇談では庄司慈明石巻市議が同席しました。

 日本共産党が全国に呼びかけて集めた義援金を石巻商工会議所に渡しました。高橋武徳専務理事に、三浦一敏市議らが渡しました。





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