2011年7月7日(木)「しんぶん赤旗」
「被災者の思いを踏みにじった反省がない」
菅政権の現状 穀田氏が会見
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日本共産党の穀田恵二国対委員長は6日、国会内で記者会見し、松本龍復興相の辞任など菅政権の現状について記者団に問われ、「松本復興相の辞任は当然だが、首相は当初、彼を慰留した。このことにみられるように、被災者の『展望が見えない』『何とかしてほしい』との願いを踏みにじったことに対する反省がまったくない。政権の末期症状ともいうべきものだ」と批判しました。
穀田氏は、「この間の政権のごたごたに対し、『いいかげんにしてほしい』というのが被災者と国民の気持ちだ」と指摘。政治を変えてほしいとの国民の願いに背き、今回、大震災の復興・救援と原発事故に対し、まともな対応を取れていないことをあげ、「二重の裏切りというしかない」と強調しました。
その上で、今回の辞任問題で改めて浮き彫りになったのは、「再建にむけ展望が見いだせない被災者に思いをはせて、国の責任で問題を打開するという立場にたっていないことだ」と指摘し、「日本共産党は今後とも、被災地と被災者に寄り添い、窮状と困難を打開するため、どんな政権であろうと一つ一つの課題を実行するよう求めていく」と表明しました。
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