2011年7月2日(土)「しんぶん赤旗」
国保資格証を大幅減
党市議に答弁 「受診抑制なくしたい」
盛岡市
盛岡市が資格証明書の発行を222人(6月1日時点)から57人に減らし、短期保険証の発行も3453人(同)から300人弱に減らして、それぞれ正規保険証に切り替えることを決めました。
「盛岡市国保をよくする会」(高杉孫六代表)が同市議会に提出した「国民健康保険の改善を求める請願」の審査で、日本共産党の庄子春治議員が「資格証明書で保険証がないことで、医療抑制につながって命さえ失っている例がある。市が(資格証明書発行を抑制する)努力をしてきたことは評価するが、一歩踏み込んで資格証明書をなしにできないか」と質問したのにたいして、下長根正則市民部長が答えました(6月27日、総務常任委員会)。
下長根部長は、担税力がありながら納税意思のない人以外は正規保険証の発行を今後も進めていくと明言。資格証明書の「全額一時支払い」は非常に大きな負担であり、それが受診抑制となり、重症化で亡くなる人が出るようなことはあってはならないとのべました。
同委員会は賛成少数で請願を不採択にしましたが、庄子議員は「昨年度から市は資格証明書の取り扱いを改善してきたが、今回はさらに大きな前進をしました。住民の運動と共産党市議団(庄子団長、5人)の繰り返しの論戦が市政を動かしました」と話しています。
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