2011年6月26日(日)「しんぶん赤旗」
原発撤退 おとなの責任
福島集会 大門議員が国会報告
25日、福島市で開かれた「原発なくそう! もう一度自然豊かな福島県を」集会での日本共産党の大門実紀史参院議員の国会報告を紹介します。
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私は3月12日、福島第1原発で水素爆発が起きた時、原発から20キロ圏内を車で移動していたと思います。目に見えない放射能の恐ろしさ、事故の怖さを実感しました。
国会では、菅直人首相が辞めると言いましたが、2次補正予算を出し、自然エネルギーを促進すると言い、延命を図っています。自民党も、菅首相を早く降ろし大連立して政権に参加したいという態度です。こんな時に、党利党略の駆け引きの連続です。
この中で、日本共産党国会議員団は、真っすぐに被災地支援、原発事故問題の解決に全力を尽くしてきました。事故の補償仮払いでは、対象をもっと広く金額も多く、国の責任で東電にやらせるよう繰り返し求めてきました。共産党が発表した「原発からの撤退」提言を突き付け、菅首相に迫りました。私も、浜岡原発の停止を訴えました。
世界、日本、福島でも脱原発の議論が始まっています。ところが菅首相は、自然エネルギーの見通しが立たない限り、撤退はできないと言います。順番が逆さまです。危険な原発から撤退を決断することで、自然エネルギー開発の見通しが見えてきます。撤退を迫る国民世論で包囲するしかありません。
私たちおとなの責任は、子どもたちに原発のない日本、福島をつくることではないでしょうか。次の世代にこんな思いをさせてはいけません。共産党国会議員団も、最後までたたかい抜く決意です。