2011年6月24日(金)「しんぶん赤旗」

家族的責任に配慮を

企業の節電対策 山下議員が要請


 日本共産党の山下芳生参院議員は23日、厚生労働省に対し、今夏の電力不足に対応した休日変更などの企業の節電対策について、労使まかせにせず「人間らしい働き方」や「仕事と子育ての両立」に逆行する事態が生じないよう取り組みの強化を要請しました。

 7月から9月の間、東京電力、東北電力管内の地域で一律15%の電力使用削減を決めた政府の節電計画を受け、各企業で就業時間の変更などの取り組みがはじまっています。とくに自動車各社では全国一斉に土・日曜の休日を木・金曜に振り替えて操業することを決めたため、労働者と関連企業への影響も全国規模のものとなっています。愛知県では、子ども会や少年野球の試合に監督やコーチが参加できない、町内会行事のスタッフが足りないなどの事態が生まれています。

 山下氏は、保育所や学童保育所の休日開所など必要な手だてをとることは当然としながらも、「全国規模で家族そろっての休日を奪うほどの必要性があるのか」「子育て、介護など家族的責任のある労働者への配慮は十分か」など、厚労省として実態をつかみ、対策を講じる必要があると指摘しました。

 厚労省の担当者は「趣旨を受けとめできることから努力していく」と答えました。





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