2011年6月24日(金)「しんぶん赤旗」

辺野古新基地 認めぬ

「慰霊の日」沖縄、不戦の誓い新た


 沖縄戦「終結」から66年の23日、沖縄県は「沖縄全戦没者追悼式」を糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で開きました。沖縄ではこの日を「慰霊の日」とし、沖縄戦の犠牲者をしのび不戦と平和への誓いを新たにしました。

 日米両政府が21日に沖縄の総意を踏みにじって米軍普天間基地の名護市辺野古「移設」や普天間基地返還の先送りを決めたばかりとあって、追悼式での発言にも沖縄の憤りがにじみました。

 式辞をのべた高嶺善伸・県議会議長は、辺野古「移設」について「到底容認できるものではない。普天間基地等の早期の閉鎖と返還、県民の負担軽減と危険性の除去へ日米両政府に決断を求める」と強調しました。首相の靖国神社参拝を促した県遺族連合会の仲宗根義尚会長も「辺野古移設」を「断じて容認できません」と語りました。

 仲井真弘多知事が「平和宣言」をのべ、中学2年の嘉味田朝香さんが平和の詩を朗読しました。

 菅直人首相は、普天間問題にはふれず、「沖縄の負担軽減と危険性の除去に最大限努力する」とのべるにとどまりました。

 式典に出席していた男性(63)=今帰仁村=は「あいさつの『負担軽減』と、やってることは、まったく逆じゃないか。民主党を支持してきたが、この1年の民主党政権は何だ。自公と同じ、いや、もっと悪い」と吐き捨てました。

 追悼式には、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員や5人の県議が出席し、献花しました。





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