2011年6月23日(木)「しんぶん赤旗」

下水汚泥から高線量

共産党都議団調査 対策を要請


 東京都の下水処理施設の汚泥焼却灰などから高い放射線量が検出されたことが、日本共産党都議団の調査でわかりました。党都議団は22日、都に上下水道施設の放射線測定態勢・汚染物質の処理対策の抜本的強化を申し入れました。

 調査は17、20、21の3日間、南部スラッジプラント(大田区)、東部スラッジプラント(江東区)、新河岸水再生センター(板橋区)の3施設で放射線量を測定したもの。南部スラッジプラントでは、混練施設内の混練灰から10センチの距離で年間2000時間以上作業した場合に1・5ミリシーベルト以上の被ばくとなる毎時0・752マイクロシーベルトを測定。東部スラッジプラントの側溝で0・269マイクロシーベルト、煙突付近で0・142マイクロシーベルトと年間1ミリシーベルトを超える高い値でした。

 申し入れでは「厳重な監視と対策が必要」として(1)全処理施設で、放射線測定態勢の抜本的強化と公表(2)従業者の線量計携帯と健康管理(3)汚泥など運搬の厳格な処理(4)専門家、都民代表を入れて検証し、厳しい基準を設ける―など安全対策を求めました。

 松田二郎下水道局長は「必要な放射線測定をやっていきたい。結果はすべて公表し、万全の対策をとっていきたい」と述べました。

 清水ひで子、かち佳代子、古館和憲、たぞえ民夫、大島よしえ、あぜ上三和子の6都議が申し入れました。





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