2011年6月20日(月)「しんぶん赤旗」

国民的運動に発展を

治維法国賠同盟が大会


 戦前の治安維持法下の権力犯罪を国に認めさせ21世紀を平和と人権の世紀にしようと治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟は19日、第35回全国大会を東京都内の全労連会館で開会しました。20日まで。

 今大会には、44都道府県から約130人が参加。支部を基礎とした活動、青年部や女性部づくりを進めることなどを盛り込んだ規約の改定と活動方針を討議します。

 柳河瀬精中央本部会長は「同盟運動は単に過去の問題に取り組んでいるのではなく、未来を展望するたたかい。国賠同盟運動を国民的運動に発展させよう」とよびかけました。

 国賠同盟は前回大会から1456人の新たな会員を迎えました。奈良県では今月、青年部が結成されるなど、新たな活動の広がりをみせています。

 また「治安維持法犠牲者への謝罪と賠償」を求める意見書は374市町村議会で採択。大阪府高槻市と島本町、山形県南陽市では全会一致での採択となっています。

 討論で、岩手県の代議員は「この2年で前進した教訓は、機関紙『不屈』を中心に、歴史を埋もれさせまいとしてきたこと。キリスト教団に講師で招かれるなど、依頼が増えている」と発言しました。

 戦前の青森県生まれの日本共産党員、相沢良の顕彰に取り組む弘前市の女性代議員は「若い人に伝えたいのは過去の話ではない。弾圧にあいながら良が元気に未来を展望し生きてきたこと。孫2人に明るい未来を渡したい」と新しい仲間が加わった経験を語りました。





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