2011年6月20日(月)「しんぶん赤旗」
「大連立」発言相次ぐ
NHK番組 自・民ともに肯定
「大連立は政治を前に進める究極の姿」(民主党の岡田克也幹事長)――。19日のNHK番組では、自民・民主両党の幹事長から「大連立」を肯定する発言が相次ぎました。
岡田氏は同番組で「衆参“ねじれ”の中で、どう政治をスピーディーに前に進めていくか。大連立はその究極の姿だ。協力の積み上げが大事」などと発言しました。
また「復興について協力する形はいろいろあるので、新しい政権になったらかもしれないが、話し合いをしていく。その下準備のようなことはしっかりしていく」とも表明。菅直人首相の退陣を念頭に、復興への協力を糸口にしながら「大連立」を推進したいとの考えを示しました。
これに対して、自民党の石原伸晃幹事長も「大連立」を肯定する立場から「信頼性が大事であり(協力できる)環境を一日も早く与党につくってほしい」と首相の早期退陣を要望。その上で「衆参のねじれ状態は、次の衆院選でどちらがマジョリティー(多数派)をとっても変わらない。復興に対する部分協力、閣外協力、大連立を真摯(しんし)に考えていかないとにっちもさっちもいかないことが絶えず起こる」と話しました。
菅首相の退陣時期について、一日も早い退陣を迫る自民党の石原氏に対し、民主党の岡田氏は首相に早期退陣を促す与党幹部の動きを強く否定し、一致しませんでしたが、「総理が会期の間中、居座るみたいな会期延長には絶対反対」という石原氏に、岡田氏は「当然です」と語りました。
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