2011年6月19日(日)「しんぶん赤旗」
権力闘争するときか
TBS系番組 小池氏が批判
日本共産党の小池晃政策委員長は18日のTBS系番組「みのもんたのサタデーずばッと」に出演し、被災地救援や原発政策をめぐる政治の責任について発言しました。
震災発生100日を経ても被災地に大量のがれきが残る現状に小池氏は「国民みんながいらいらしているのでは。被災者のみなさんに希望のメッセージを出さなければいけないときに、永田町は権力闘争をしている。民主党の責任、自民党、公明党の責任も大きい」と述べました。
自民党の小坂憲次参院幹事長は「信頼できる人にリーダーになってもらわないと話し合える信頼感がうまれない」などと発言。小池氏は「首相の首を党略的にもてあそぶのはやめ、がれきの処理、原発処理、二重ローン解決などに役立つ2次補正予算をつくるべきだし、そのために必要なら会期延長もすべきだ」と語りました。
今後のエネルギー政策をめぐり、「民主党は再生エネルギーというが、原発推進を変えようとしていない」と批判。「いまの技術では安全な原発はつくれない」と述べ、「原発は日本の電力の25%。本気で自然エネルギーを導入し、低エネルギー社会を進めれば撤退できる。期限を決めて原発をなくすという決断を政治がするべきだ」と主張しました。みの氏は「イタリアとかドイツは早かった。じゃあ(原発は)やめようと」と述べました。
放射線への対応について文科省が示した基準のあいまいさ、子どもをもつ親の不安が議論になり、小池氏は「低い線量でも必ず遺伝子に影響が出て、がんになる確率はある。(文科省任せでなく)政府としてきちっと基準をつくらないといけない」と強調。線量の測定についても「もっと細かく調べて『ここは危ない』と教えるべきだ。みえない放射線をみえるようにするのは政府や自治体の責任だ」と話しました。