2011年6月17日(金)「しんぶん赤旗」
ハンセン病大島青松園
官用船を国直営で
高橋議員
日本共産党の高橋ちづ子議員は15日の衆院厚生労働委員会で、香川県高松市のハンセン病療養所「大島青松園」がある大島と高松・庵治両港を結ぶ官用船を国直営で継続するよう求めました。
官用船は昨年、2人の職員が退職することから民間委託が検討されました。自治会が反対し、県議会で意見書が可決されるなど国直営の存続を求める声が高まり、職員を再任用し存続されました。
高橋氏は、「いつまでも再任用ではゆきづまる。来年度は補充を」との現地の声を紹介。公務員の定員管理についてハンセン病療養所は除外するよう求める2009年の国会決議もあり、官用船の業務は「地域と園を結ぶ唯一の交通手段」と述べて、国直営の継続を強調しました。
政府が新規募集しない理由として、行政職は新たに採用しないとした1983年の閣議決定がありますが、高橋氏は「閣議決定には真に(採用が)必要な場合は除く」と記されていることを指摘。細川律夫厚労相は、「入所者が高齢になり、支援を厚くしなければならない。入所者と近々意見交換があり、しっかりと尊重してまいりたい」と答えました。