2011年6月16日(木)「しんぶん赤旗」
新システム導入許すな
安心できる保育こそ
実行委が400万署名突破
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保育をもうけ優先の市場にゆだねることになる、政府の「子ども・子育て新システム」(新システム)の導入許すなと、署名提出院内集会が15日、衆院第1議員会館で開かれました。全国各地から200人が参加しました。
主催は、保育や労働、女性団体や労組などでつくる「よりよい保育を! 実行委員会」です。全国保育団体連絡会の実方伸子事務局長は、昨年秋からの請願署名が329万人余、ことし2月からの新署名が約84万人分に達したと報告。今後もさらに運動を強めることを確認しました。
実方事務局長は、「被災地でも都市部でも過疎地でも、どんな地域に住んでいても、保育を必要とするすべての子どもに安心できる保育の場を」を合い言葉にすすめた運動の成果だと強調しました。「新システム」政府案が20日にも国会に提出される可能性を指摘。集会を跳躍台に国と自治体が責任をもつ現行保育制度の堅持・拡充の運動をさらに地域で広げようと呼びかけました。
集会で5人が発言しました。岩手の代表は、震災から3か月たち仮設や公民館などで保育を再開させて、子どもと保護者に笑顔が戻ってきたと紹介。「保育が自己責任になる新システムでは被災地の保育はできない、震災でも津波から子どもを守った現行保育の維持が現地の声だ」と訴えました。
日本共産党から、高橋ちづ子衆院議員と田村智子参院議員が出席し、あいさつをしました。