2011年6月14日(火)「しんぶん赤旗」
中央社保協が総会
震災復興 社会保障拡充
国民的大運動を
|
中央社会保障推進協議会(中央社保協)の第55回総会が12、13の両日、静岡県熱海市内で開かれました。総会には加盟中央団体、都道府県と地域社保協の代表が参加し、「大震災からの真の復興と社会保障拡充を求める国民的大運動を進めよう」とのアピールを採択しました。
初日は、吉田万三代表委員の主催者あいさつの後、相野谷安孝事務局長が運動方針を提案しました。
菅直人首相が、消費税増税と社会保障切り捨てを国民に押し付ける「税と社会保障の一体改革」を狙う一方、東日本大震災と原発事故を契機に「国民が真実の政治とは何か、を考える新しい局面がつくりだされている」と指摘。「憲法を生かし社会保障、福祉、暮らしを守っていくたたかいが新たな段階に入った」として、「生活再建と住民合意を最優先にした震災復興を」「税と社会保障の一体改革に対置し憲法25条をいかす社会保障再構築」などの方針を示しました。
2日間の討論では、岩手、宮城、福島など被災県の社保協の代表が、避難所生活、在宅被災者、雇用喪失、医療機関の被災など大きな救援が必要な実態について報告。「東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センターがつくられ、被災者の生活と営業の再建に向け運動を強めている」(宮城)などと報告しました。
また、高い保険料が原因で起こる滞納や、自治体による滞納者への差し押さえ増加など国民健康保険をめぐる問題について多くの県、地域社保協の代表が告発しました。
総会では次の役員を選出しました。(いずれも再任、敬称略)
▽代表委員=住江憲勇、小松民子、吉田万三、寺川慎二、井上賢二▽事務局長=相野谷安孝
■関連キーワード