2011年6月14日(火)「しんぶん赤旗」
防衛相「辺野古 V字で」
沖縄知事に伝達 オスプレイ普天間配備も
北沢俊美防衛相は13日、沖縄県庁で仲井真弘多知事と会談し、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に代わる同県名護市辺野古の新基地について、「滑走路の形状は日本政府としてV字形で調整したい」と、2本の滑走路を建設する案で臨むことを伝えました。21日に米ワシントンで行われる日米安全保障協議委員会(2プラス2)で議題となります。
仲井真知事は「昨年の名護市長選挙まで、私も『(県内移設を)やります』と言ってきたが、あの選挙で変わった。誠に遺憾」とのべ、応じられないとの立場を示しました。
V字形は米側が強く望んでいるものです。
また、北沢氏は過去に何回も墜落事故を起こしている米軍の垂直離着陸機MV22オスプレイの普天間配備も伝達。これに対し、仲井真知事は「県民の代表として、とても『分かりました』とは言えない。反対せざるを得ない」と語りました。
このほか北沢氏は2006年の在日米軍再編ロードマップ(行程表)に明記された普天間基地の移設完了期限(2014年)について、「現実的に困難。できる限り早い実現をはかることで調整している」として先送りする方針を明らかにしました。
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