2011年6月5日(日)「しんぶん赤旗」
佐渡のナラ枯れ調査
紙参院議員 木炭で改善確認
新潟
日本共産党の紙智子参議院議員は5月28日、「森林(やま)の会」(宮下正次代表)による新潟県佐渡市のナラ枯れ調査に同行し、被害実態を把握するとともに、同会が2009年から進めてきた木炭散布による改善状況を視察しました。
ナラ枯れはコナラなどブナ科樹木が集団で枯死するもので、10年度は5都県で新たな被害が発生し、29都府県で確認されるなど、被害が急速に広がっています。林野庁は、ナラ枯れの原因は「カシナガキクイムシ」の虫害だとして防除対策をとっていますが、被害の拡大を抑えられていません。
調査では、佐渡市立真野小学校のクロマツ、ゆずろ公園のナラが09年の木炭散布によって新たな虫害はなく、極小だった葉が大きくなるなどの改善が確認されました。一方、ドンデン山の標高700メートル付近ではクマノミズキ、クリ、タニウツギなどナラ以外の広葉樹にも枯れが進んでいることもわかりました。
紙議員は「この効果が実証されればナラ枯れ対策に役立ちます。今後、政府に働きかけたい」と述べました。