2011年5月31日(火)「しんぶん赤旗」

難病・小児慢性疾患対策を

難病・疾病団体協議会 90万人署名渡し国会請願


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(写真)90万人以上の署名を前に、参加者らにあいさつをする田村智子参院議員=30日、国会内

 日本難病・疾病団体協議会(JPA・伊藤たてお代表)は30日、難病、長期慢性疾患、小児慢性疾患の総合対策を求め国会請願を行い、90万人以上の署名を国会議員らに手渡しました。

 伊藤代表は、現行の高額療養費制度下で多くの難病などの患者らは毎月約8万円の負担を強いられていることにふれ「生涯にわたってローンを背負っているのと同じだ」と批判。同制度の見直しや医療費助成施策の拡充などを要望し、誰でも安心して暮らせるよう医療・福祉の充実を訴えようと強調しました。

 今回初めて参加したという男性(44)は、先天性心疾患を抱えています。「多くの先天性心疾患の患者は、見た目は元気だから、周囲から病気の理解を得にくいです。仕事を続けようと無理して働き、結局体調を崩して仕事を辞めざるを得ない人が多い」と指摘。持病がありながら就労が続けられるような支援を求めたいと話しました。

 日本共産党からは田村智子参院議員が激励に駆けつけました。現在の難病対策の抜本的な見直しが必要だと指摘し、「みなさんの請願の採択に向けて全力をつくしたい」と述べました。





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