2011年5月31日(火)「しんぶん赤旗」

二重ローン対策「実施」

経産相が表明 佐々木議員に答弁

衆院復興委


 日本共産党の佐々木憲昭議員は30日の衆院震災復興特別委員会で、「新たなスタートのために既存債務を何とかしてほしいというのが被災者の声だ」と強調し、政府として二重ローン解消に対策をとるよう求めました。 (関連記事)


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(写真)質問する佐々木憲昭議員=30日、衆院震災復興特別委

 佐々木氏は、日本共産党の大門実紀史議員が二重ローン解消の枠組みを提起したのに対し菅直人首相が「大変検討に値するスキームだ」(13日の参院予算委員会)と述べたことを紹介し、「首相と同じ立場か」とただしました。これに対し枝野幸男官房長官は「同じ考えだ」と述べ、海江田万里経済産業相は「関係省庁と連携をとり、(対策を)実施する」と明言しました。

 その上で佐々木氏は、二重ローン対策として返済を20年間猶予するとともに、公的機関が利子補給する枠組みが考えられると提起。「公的資金の投入を受けて救われた銀行が恩返しすべきだ」とのべ、利子補給の財源の一例として預金保険機構を活用することなどを求めました。枝野氏は、「(活用が)許されるかはかなり慎重な検討がいる」とのべる一方、「資金が必要なら財政資金も含めて検討すべきだ」と表明しました。

 佐々木氏は二重ローン対策を2次補正予算に盛り込むことを要求。野田佳彦財務相は「首相からの指示もあり、関係省庁と幅広い検討をしている。成案がまとまれば、すみやかに予算措置、税制措置をとる」と表明しました。





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