2011年5月29日(日)「しんぶん赤旗」
不破氏の「原発」講義に反響広がる
新聞・TV 「政府関係者は一読すべきだ」
日本共産党の不破哲三社会科学研究所所長が10日に行った講義「『科学の目』で原発災害を考える」(本紙14日付)への反響がマスメディアでさらに広がっています。
日刊スポーツ28日付コラム「政界地獄耳」は、「今、我が国の原発建設の安全性に対して戦い続けてきた政治家の問題提起が話題になっている」と不破氏の講義を紹介。「利潤第一主義で安全対策を怠ってきたことと、歴代政府が根拠のない安全宣言をしてきたことが整理されてつづられている」と書き、「不破の話を聞いていると安全対策抜きでここに至ったことがよく分かる。何よりも現政府関係者たちは一読すべきだ。政治のなすべき役割がよく分かる」と締めくくっています。
同日放送の朝日ニュースター「パックインジャーナル」では、キャスターの愛川欽也さんがこのコラムをとりあげました。愛川さんは、不破さんが「国会で原発問題を質問してきた中で一番大変だなと思った」のは、答える側の大臣が原子力の問題をほとんど知らないことだったと語っていると紹介しました。
これに早野透桜美林大学教授は「(不破氏の講義を)私も読んだ」と述べて、原子力が安全性など顧みられない軍事技術から始まったことなど講義の内容を語り、「原子力利用は、今なお未熟な技術なんだ、もともと軍事(目的)なんですよ」と強調しました。
ジャーナリストの二木啓孝氏も、「毎日」21日付の岩見隆夫氏の「近聞遠見」で紹介されていたので「近くの『赤旗』の販売店に行って私も読んだ」と発言。「核燃料の最終処理場は日本に実はない」と話し、「トイレのないマンション」ぶりを指摘しました。