2011年5月29日(日)「しんぶん赤旗」

エジプト「第2の革命」求める

タハリール広場に数千人


 【カイロ=伴安弘】エジプトのムバラク前政権を退陣に追い込んだ青年運動の一つ「4月6日運動」が呼びかけた「第2の革命」を求める集会が27日、首都カイロや北部の港湾都市アレキサンドリアなど各地で開かれました。カイロのタハリール広場には数千人が集まりました。


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(写真)「すべてのエジプト人は一つだ。二つのチームに分かれてはならない」などと書いたポスターを手にするランダ・ゴハリさん(中央の女性)=27日、カイロ(伴安弘撮影)

 集会参加者らは、ムバラク前政権退陣に続く第2の改革として、ムバラク前大統領一家の裁判を迅速に行うことや、地方行政組織に残っている前政権高官などを一掃すること、前政権崩壊後、権力を握っている暫定軍事政権に文民を加えることなどを要求しました。

 青年組織の連合体「革命青年連合」、2004年からムバラク政権退陣を求めてきた市民組織「キファーヤ」、ワフド党など4政党も集会参加を呼びかけました。

 「すべてのエジプト人は一つだ。二つのチームに分かれてはならない」などと書かれたポスターを手にしていたランダ・ゴハリさん(33)=通信会社勤務=は、「私たちは法を尊重することを求めている」と述べ、宗教的対立の克服を呼びかけました。「4月6日」運動のアハメド・ヒガジさん(37)は「多くの要求がまだ達成されていない。選挙を実施する前に新憲法が必要だ」と指摘しました。

 一方、穏健イスラム主義のムスリム同胞団は、集会が「軍と国民の間にくさびを打ち込むものだ」として参加をボイコットしました。





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