2011年5月29日(日)「しんぶん赤旗」
「君が代」条例案
撤回へ府民と共同
大阪 大教組大会 決意固める
橋下徹大阪府知事が率いる地域政党「大阪維新の会」府議団が府議会に提出した「君が代」起立強制条例案に批判の世論が急速に高まるもとで、大阪教職員組合(大教組)の第182回定期大会が28日、大阪市内で開かれました。「違法、教育と民主主義の破壊だ」と怒りをこめ、条例案撤回へ全力をあげる決意を固めあいました。
田中康寛委員長は、緊迫した事態の条例案について、「真のねらいは教職員に『日の丸・君が代』を強制し、府民と子どもに愛国心を押しつけることだ」と批判。全国で運動を盛り上げた「教育基本法改悪反対のたたかいのように、大きくたたかいを広げていこう」と呼びかけました。
討論では、「教育への露骨な支配・介入だ。自由と民主主義を基準とする日本社会への攻撃は必ず歴史の流れのなかに消えていく」との発言がありました。
討論のまとめで小林優書記長は、中西正人教育長が27日の府議会で「条例化の必要がない」と答弁したことを挙げ、矛盾が広がり、教育現場や府民との共同をすすめる重要性を強調しました。