2011年5月27日(金)「しんぶん赤旗」
「みやぎ県民センター」設立へ
復興は被災者が主役
阪神・淡路大震災(1995年)の経験と教訓を生かし、東日本大震災の被災者・被災地が主体の復旧・復興を目指そうと「みやぎ県民センター」が今月29日設立されます。
呼びかけ人の一人、綱島不二雄・元山形大教授、事務局長に就任予定の菊地修弁護士らが26日、宮城県庁で記者会見しました。
菊地氏は、企業にも養殖の漁業権を認め民間参入を進める「水産業復興特区」を例に挙げ、村井嘉浩知事の復興構想は財界の主張とうり二つだと批判。その上で、「村井知事の“上から目線”の復興構想に対抗し、被災者・被災地が主体の復旧・復興を目指したい。各地で起きている住民による復旧・復興の動きをサポートしたい」と述べました。
センターは団体、地域代表などで構成。マンションや地滑り被害、「水産業復興特区」問題、亘理・山元両町のイチゴ農家再建、放射能被害を受けた酪農家救済などについて、国と地方自治体が責任を果たすよう政策提言していくといいます。
設立のつどい
29日午後1時半から仙台市青葉区の仙台国際センター大会議室「萩」で開かれます。